アルトイズ缶で作るサバイバルキット
いつの頃だったか既に忘れてしまったが、初めて見たのはYouTubeだったと思う。
ALTOIDS(アルトイズ)というミントキャンディーの缶に、色々なアイテムを詰め混んでサバイバルキットにしている人たちがいた。
もともと「探偵の七つ道具」だったり、「軍用サバイバル缶」に興味のあったガキっぽい私は、その面白さにすぐさま目を引かれてしまった。
「今度機会があったら作ってみよう」そう思った。
それから間もなくして、地元のショップでアルトイズを見かけ、ここぞとばかりに大人買いしてしまった。はっきり言って缶欲しさである…。
中のキャンディは別に不味くはないのだが、とりたてて美味しいものでもなく、今までもこれからもキャンディ目当てに購入することはなさそうだ。
ちなみに青缶だけは最悪の味。まさにサロ●パスそのもの。
さて、憧れのアルトイズ缶を入手した私は、早速アイテム集めに乗り出した。
何を入れようか?どのくらい小さい物にするか?など、あれこれ考えるのはまさに至福の時。
いろいろな動画を見てアイディアをパクったり(はっきり言いますパクったと)、海外通販したり、缶を入手してから公開まで実に1年以上かけたと思う。
アイテムを用意する際に念頭にあったのは、極力小さく軽い物をいっぱい詰めるという事と、アメリカっぽい感じにする事。そしてロマン!
そもそも、こんな小さな缶に入れるわけなので、実用性は二の次なのだ。
内容物は最終的にこのように落ち着いた。
1 | アルトイズ缶 | 2 | テフロンテープ | 3 | コットン |
4 | 防水火口 | 5 | のこぎり | 6 | ワイヤー |
7 | 20mmレンズ | 8 | 浄水タブ | 9 | アスピリン |
10 | マッチ | 11 | 側薬 | 12 | ドリエル |
13 | コットンボール | 14 | ロウソク | 15 | ワセリンティンダー |
16 | ファイヤースターター | 17 | 釣り糸 | 18 | 錘 |
19 | SAKクラシック | 20 | アルコールパッド | 21 | ダクトテープ |
22 | たこ糸 | 23 | ゼリー無しコンドーム | 24 | INKA-PENの芯 |
25 | 安全ピンx2 | 26 | 笛 | 27 | セラミック砥石 |
28 | メス(ディスポ) | 29 | 電池 | 30 | LED |
31 | 蓄光コンパス | 32 | バンドエイドx2 | 33 | メモ用紙 |
34 | ミラーシート | 35 | 小型鏡 | 36 | 釣り針(大中小)x2 |
37 | 縫い針x3 |
動画ではどんなアイテムが入っているのかを紹介しただけだったので、以下では小ネタを紹介する。
釣り針:
海の無い県に住んでいるので、川釣りを想定した針の大きさになっている。
釣り自体はほとんど経験がないのでショップ店員に相談して厳選した。
私が持っていても実用になるかどうかは甚だ疑問である…
コンパス:
蓄光で小さい物が欲しかったのだが、なかなか納得いく物が見つからず、良さそうな物を見かけては購入を繰り返し、かなりの投資をしてしまった。
最後まで苦労したアイテムの一つ。
蝋燭:
色々考えた結果、最終的に自作。100円ショップで購入した携帯灰皿のアルミ部分をパイプカッターで短くカットし、溶かしたロウを充填。
30分くらいは何とかもつものの、外側のアルミが熱くなり危険なので、短い時間でちょこちょこと使う方が良さそう。ちなみに芯は複数本いれてあるので、ふたのアルミをカットして芯押さえにすれば、2芯、3芯での運用が可能。
ただ、今考えるとケーキに付いている蝋燭でも良かったような気が…
コンドーム:
SASサバイバル・ハンドブックに掲載されていたのが元ネタ。
日本で普通に入手出来る物だと、ゼリーがついているので防水用途などに使うのは難しいと思われる。
で、ゼリーなしの物は無いのかと思って探していたら…あった!。内心スゲーと思いつつ海外通販で入手。ケース買いしたので、未だに余りが…。まぁネタアイテムだなこりゃ。
ファイヤースターター&ストライカー:
サバイバルキットに火は不可欠。複数の火種が入っているのも珍しくない。
とはいえ実用性は抜群でも、100円ライターでは面白くない。
で、小さいファイヤースターターを入手し、ハンドル部分を換装。
ストライカーについては、SAKのマイナスドライバを少し削って流用出来るようにしてみた。ノコギリでも大丈夫だったかもしれないが、それは突っ込まないように。
アメリカっぽくして気分を出す:
バファリンやロキソニンではなく、あえてアスピリンを入れる。
絆創膏はバンドエイドを。浄水タブは海外通販したカタダイン。布テープじゃなく、ダクトテープを選択。
そういえば、いざというとき、テープは着火剤になるとかならないとかどっかで読んだ覚えがあるので、そのうち実験してみたいと思う。
磨いて失敗:
缶の底(外側)を磨いて鏡面にしてみた。
なるほど、緊急時の反射板に使えるかも…などと思っていたら、数日後、派手に錆が!
慌てて缶を取り換える事になりましたとさ。
ケース(ダクトテープと専用ポーチ):
- コンパスはYouTubeで頂いたコメントを元に、アルミホイルで包んで収納しなおした。
- アルコール消毒パッドは実用的ではない。傷口に当てるとものすごく沁みる。
- しばらくぶりに開けて物を取り出したら収納できなくなっていた。自分の動画を見て格納する始末。
- テフロンテープは超Good、数年ぶりに剥がしてもまったくベトつかない!
とまぁこんな感じでした。
一旦公開したので、今度は異なるテーマで作ってみたいと思います。
定番のメスティンを使うか、アーバンサバイバルキットにするか。うーん悩む。