EDCの基本アイテム「キーチェーン」その3
今回紹介していくマルチツールは、色々な注意が必要となってくる。
というのは、アイテムの性質上、小型のナイフやハサミが含まれており、場合によっては軽犯罪法に該当する。特に都心では十分に注意が必要だ。
紹介するアイテムを持ち歩き、何か問題が起きたとしても筆者としては責任を負いかねる。心配な方は持ち歩かないことをお勧めしたい。
実のところ、EDCと言いながらも、必要時以外は外すようにしている。
定番アイテム3「マルチツール」
キーチェーンの中では個人的に最もワクワクしてしまうガジェットだ。
マルチツールは目的やスタイルによって、おおよそ以下のタイプに分かれてくる。
- 十徳ナイフ系(主にビクトリノックス)
- プライヤー系(Leatermanが有名)
- カラビナプライバー系(Widgy Pry Bar、Atwood等)
- カード系(ただしキーチェーンには不向きのため割愛する)
ビクトリノックス クラシック
いわずとしれた超定番アイテム。
昔、帰国子女の先輩が「これは便利だぞ。向こう(アメリカ)だとみんな持ってたよ。」と言っていた(本当かどうかはしらん)のがきっかけで、キーチェーンに付ける前から持ち歩いていた。
確かに便利なのだ。
主に使用するのがハサミで、外出先でタグを切ったり、ほつれた糸を切ったり、ささくれを切ったりと出番に事欠かない。逆にナイフは圧倒的に使う機会が少ない。
トラブルに巻き込まれるのも嫌なので、刃を落としペーパーナイフにして運用している。
レザーマン スクォートP4 & PS4
レザーマンのツールでキーチェーン用として考えた場合、これかマイクラが主な選択肢になるのではないだろうか?
感想とすると、持ち歩くには比較的重く、使わない機能が多すぎる。
さらに言うと、旧型はハサミがないため使いにくく、新型は旧版に比べ、触った時の感触がざらざらして嫌。旧型の手触りでハサミがつけば良かったのに…
レザーマン マイクラ
レザーマンの歴史で最も売れたらしいアイテム。開くと写真のようにハサミが出てくる。
外出先でよく使うハサミとはいえ、ビクトリノックスのものに比べると、大きい為、逆に使いにくい。
ナイフについても、あまり切れ味がよいとは言えない。
レザーマン ミニツール
見ての通りステンレスの素材むき出しなのがレザーマンぽくて非常にかっこいい。開くとフルサイズのプライヤーになるのが良いところ。
その他のツールは同社の他の製品と同じく柄の中に収められている。
プライヤーがメインとなるので、普段使いより、車や自転車への装備の方が自分に合っている。
車に置いておく場合も、念のため刃を落としておくのがベターか。
SWISS+TECH Micro-Plus
柄を180度回転させると開くことが可能になるプライヤータイプのマルチツール。
キーチェーンに付ける場合は、プライヤー部分でリングを挟み込み、柄をもとに戻せばOK。
使い込んでいくと柄を止めているリベットがだんだん緩んできて外れやすくなるのが欠点である。
ツールとしてもあまり使いやすいとは言えない。
Sebertool M2
SWISS+TECHに似ているが、柄の開く方向が90度異なる。
キーチェーンに取り付ける場合、こちらは プライヤーの反対方向の穴にリングを通す形となる。
欠点はほぼ同じで、使い込んでいくうちに柄がぐらぐらになってくること。
GERBER Shortcut
メインが プライヤーではなく、ハサミになっている。主な形状はレザーマンに近いが、剛性はレザーマンの足元にも及ばない。
ほぼ同じ大きさの、スクォートP4と比較すると泣けてくる。
GERBER製品はあまり品質の良いものがないように思えるのでもう少し頑張ってもらいたい。
ビクトリノックス ランブラー
現在使用中。
同社のクラシックに近いが、小型のドライバー(兼栓抜き)がプラスされている。キーチェーンに付ける場合、写真のようにハサミとナイフが同じ方向に開くので、クラシックより使いやすい。
ドライバーは、Photonの電池交換時や、ノートPCのネジなどに使用可能。
その4へ続く